主演ブラッド・ピット

映画「マネー・ボール」で主役のビリー・ビーンを演じたブラッド・ピットは、アメリカ合衆国オクラホマ州出身の俳優です。演技の仕事だけでなく映画プロデューサーとしても活躍しています。本名はウィリアム・ブラッドリー・ピットです。日本でも知られた俳優で、「プラピ」の愛称で親しまれています。また、日本だけでなく世界各国に沢山のファンを持っていて、文句なしに現代のハリウッドを代表する俳優の1人となっています。

プロフィール

1963年12月18日生まれ。トラック会社の経営者である父と高等学校のカウンセラーをしている母との間に生まれました。生後間もなくミズーリ州スプリングフィールドへ転居し、保守的な家庭で南部バプテストとして育てられました。兄弟は弟が2人います。キカプー高等学校に入学し、在学中はレスリングや水泳、ゴルフ、テニス、バスケットボールのチームのメンバーだったほか、ディベート、校内自治、演劇活動にも勤しみました。高校卒業後はミズーリ大学コロンビア校に入学し、広告を中心としたジャーナリズムを専攻しました。友愛会シグマ・チーに参加し、いくつかの友愛ショーにも出席しています。しかし、将来を見据えた際に物事が何も進展しないように感じ、自分が今までに映画を観て感じた情景や彷彿とするような気持ちを忘れられず、俳優になることを決意しました。学位を取得する2週間前に大学を中退し、手持ち金325ドルでロサンゼルスへと旅立ちました。ロサンゼルスではロイ・ロンドンから演技レッスンを受ける傍ら、運転手やエル・ポヨ・ロコの店員など様々な仕事をしました。1986年にはビバリーヒルズに移住しています。

俳優としてのキャリア~初期の活動~

1987年、映画「追いつめられて」にて端役としてデビューしました。1987年5月にはNBCのソープオペラ「Another World」に2話出演しテレビでもデビューします。同年11月にはABCのシットコム「愉快なシーバー家」にゲスト出演しました。1987年12月から1988年2月にはCBSの「ダラス」にチャーリー・ウェイドのボーイフレンドのランディ役で4話出演しました。ピットはそのキャラクターを「干し草に引っかかる馬鹿なボーイフレンド」と説明しています。1988年にはフォックスのドラマ「21ジャンプストリート」にゲスト出演しました。また同年には映画「リック」で初主演を果たしますが、この作品はクロアチア紛争勃発のために一時お蔵入りとなり、1997年まで公開されませんでした。1989年にはホラー映画「処刑教室-最終章で主演を務めます。テレビにも積極的に出演し、「愉快なシーバー家」への再出演も果たしています。1990年にはNBCのテレビ映画「トゥルー・ブルース」で主人公ビリーを演じ、ジュリエット・ルイスと共演しました。また同年、フォックスの全6話の短期ドラマ「グローリー・デイズ」とHBOのテレビ映画「ザ・イメージ」に出演しました。翌1991年の映画『傷だらけのランナー」ではリック・シュローダー演じる犯罪者の兄弟で、高校生ランナーのジョー・マロニーを演じました。

最初の転機

映画やテレビへのゲスト出演を繰り返した数年後に転機が訪れます。1991年のロードムービー「テルマ&ルイーズ」でテルマ(ジーナ・デイヴィス)のボーイフレンドのJ.D.を演じたことで知名度が一気に上がったのです。この作品でのデイヴィスとのラブシーンは、ピットをセックスシンボルにした出来事として挙げられています。1992年にはロバート・レッドフォード監督による伝記映画「リバー・ランズ・スルー・イット」で主役のポール・マクリーンを演じました。この作品でのッピットの演技は高く評価され、後のキャリアを築きあげる土台となったと言われています。翌1993年には、ロードムービー「カリフォルニア」で、ジュリエット・ルイスと再共演を果たします。ピットはこの映画で連続殺人鬼のアーリー・グレイスを演じました。また、犯罪映画「トゥルー・ロマンス」ではフロイドを演じました。この年、ピットはShoWest賞の「明日の男性スター賞」を受賞しています。

初期の出演作

  • 1987年「追い詰められて」・・・パーティーの役員役(クレジット無し)
  • 1987年「ノーマンズ・ランド」・・・ウェイター役(クレジット無し)
  • 1987年「レス・ザン・ゼロ」・・・パーティーの招待客役(クレジット無し)
  • 1988年「リック」・・・リック役
  • 1989年「処刑教室―最終章―」・・・ドワイト・インガルズ役
  • 1989年「ハッピー・トゥギャザー」・・・ブライアン役
  • 1990年「The Image」・・・カメラマン役
  • 1990年「トゥルー・ブルース」・・・ビリー・キャントン役
  • 1991年「傷だらけのランナー」・・・ジョー・マロニー役
  • 1991年「テルマ&ルイーズ」・・・J.D.役
  • 1991年「ジョニー・スエード」・・・ジョニー・スェード役
  • 1992年「ザ・コンタクト」・・・コックス役
  • 1992年「クールワールド」・・・フランク・ハリス探偵役(声の出演)
  • 1992年「リバー・ランズ・スルー・イット」・・・ポール・マクレーン役
  • 1993年「カリフォルニア」・・・・アーリー・グレイス役
  • 1993年「トゥルー・ロマンス」・・・フロイド役

俳優としてのキャリア~売れっ子俳優へ~

1994年はピットのキャリアの大きなターニングポイントになりました。映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で吸血鬼のルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラックを演じ、トム・クルーズ、キルスティン・ダンスト、クリスチャン・スレーター、アントニオ・バンデラスと共にアンサンブルキャストの1人を務めました。この映画での演技はあまり評価されなかったのですが、同作によりMTVムービー・アワードで2部門を受賞しています。この映画の後には「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」に出演し、移民のウィリアム・ラドロー大佐(アンソニー・ホプキンス)の息子のトリスタン・ラドローを演じました。この作品により初めてゴールデングローブ賞主演男優賞候補にノミネートされました。映画自体のレビューには賛否あったものの、ピットの演技は高く評価されました。

映画「セブン」への出演とその後

1995年には言わずと知れたピットの代表作「セブン」が公開になりました。「セブン」は犯罪スリラー映画で、ピットは連続殺人鬼を追う刑事を演じ、モーガン・フリーマンやグウィネス・パルトローと共演しました。ピットは同作を素晴らしい映画で、自分の演技の幅が広がったと語っています。この作品は批評家からも評価され、エンターテイメント雑誌「バラエティ」では彼の演技をベストと評し、「粘り強く精力的な刑事」を体現したことを好評しました。「セブン」は世界中で大ヒットし、3億2700万ドルを売上ました。「セブン」の成功の後は、テリー・ギリアムのSF映画「12モンキーズ」に出演します。作品の評価とともにピットの演技も好評を得て、本作でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、アカデミー賞助演男優賞にも初めてノミネートされました。

この頃の出演作

  • 1994年「ヒミツのお願い」・・・エリオット・フォーラー役
  • 1994年「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」・・・ルイス・デ・ポアント・ドゥ・ラック役
  • 1994年「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」・・・トリスタン・ラドロー役(ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート)
  • 1995年「セブン」・・・デイヴィッド・ミルズ役
  • 1995年「12モンキーズ」・・・ジェフリー・ゴインズ役(ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞、アカデミー賞助演男優賞ノミネート)
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